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及川静香個展1/20(土)〜

2024.01.13

2024年の展示は
1/20(土)
及川静香さんの個展から
スタートします

新しいのに
使い込まれたような
落ち着きのある佇まい。
土の力強さと素朴な形が好評で
展示を毎年楽しみにお待ち下さっている
お客様も多いです。

足を使って回転させる
蹴轆轤を使って生まれる形は
一定のスピードで回転する電動轆轤と違い
作り手の呼吸やタイミングが形に反映されやすく
絶妙なバランスに。

昔から日本人のDNAに刻み込まれてきた
非対称を美しいと感じる心。
完璧ではなく偶然が生み出す不完全の美。
どこまでが計算でどこからが偶然なのか
そんな風に考えさせてくれるような
余白をもったものを私たちは意識せずとも
美しい、どこか落ち着くと感じ
あるがままの自然の光景と重ね合わせて楽しんで
いるのでしょうね。

今年は久しぶりの個展です。
どんな作品が届くかどうぞお楽しみ。

毎年好評の耐熱のうつわも届きますよ。
(直火•オーブン使用可能)

及川 静香 個展
2024.1.20(土)〜1.28(日)
Open 11:00〜18:00 
定休日23(火)
※全日予約不要

及川 静香
1982年 岩手県生まれ 
2001年 益子陶芸倶楽部に勤務
2006年 益子町にて独立
2008年 益子町で新たに築窯

角田淳さんの工房へ

2023.11.02

先月、大分県にある角田淳さんの工房へ伺いました。

たくさんの木々に囲まれた自然豊かな場所に角田さんの工房はあります。

有田や伊万里など、古い器の形を参考にしながら

日々の暮らしの営みの中で生まれる角田さんのうつわは

磁器のうつわでありながら、温もりを感じるものばかり。

ご家族との暮らしを楽しみ、生活を中心にしながらも

陶芸がしっかりとその中に溶け込んでいる。

お二人のお子さんを育て、仕事と家庭を両立しながら

いつお会いしてもハツラツとしている角田さんとお話をしていると

暮らすこと、働くこと、そして生きること

日々を慈しむ気持ちが

ひしひしと伝わってきて

私もそうありたいな…と刺激を受けます。

美術館や博物館へ行ったり

美術書を見たりする中で

昔のうつわの形からインスピレーションを受けることもあれば

生活する中で、こんなものがあったら楽しいだろうなという

閃きから生まれる作品も。

滑らかで美しい曲線とニュアンスのある白色、

洗練された美しい佇まいは私たちの暮らしにも静かに寄り添ってくれます。

工房の見学の後には
角田さんが作ってくださったプリンをいただきました。

キッチンには角田さんのうつわと

陶芸家のご主人 松原竜馬さんが作った土鍋や土瓶が。

陶芸家ご夫婦の素敵なキッチン。

使い込まれた暮らしの道具も一つひとつが美しかったです。

プリンのお皿はヒメミズキでは初めてのご紹介となる楕円皿。

少し深さがあるのでスープや

下にうっすらとソースを敷いてお料理を盛り付けるイメージで作られたそうです。

見た目はもちろん、とっても美味しいプリンでした。

大きな丸いプリンを切り分けるスタイル、素敵だったので私も真似してみたいと思います。

角田さんの個展はいよいよ土曜日からスタートです。

角田さんも初日は在廊してくださいますので、ぜひ会いにいらしてくださいね。

角田淳 個展

2023.11.4()〜11.12()

Open 11:00〜18:00

作家在廊日 4(土) ※4(土)13:00まで要予約

定休日 7(火)

角田淳

1975年 熊本県生まれ

1999年 有田窯業大学校 絵付科卒業

2001年 愛知県常滑市にて制作活動を始める

2015年 大分県にて制作


宮田竜司個展 明日から

2023.09.29

いよいよ明日から
宮田竜司さんの個展が
始まります。

個展とは思えない程の
豊富なバリエーション。

新作の呉須赤絵の作品も
様々な種類を作って下さいました。
秋の食卓が華やぐ
うつわが揃っております。

明日は
12:00以降
ご予約不要です。
宮田さんも在廊して下さいますよ。

オンラインストアは
10/2(月)20:00〜
予定しています。

通常は火曜定休ですが
来週は
10/3(火)営業 11:00-18:00
10/4(水)お休み 
(シャインマスカットパフェの会です)

となります。
どうぞ宜しくお願いいたします。


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宮田竜司 個展
@kozikozi14tatumi

2023.9.30(土)〜10.8(日)
Open 11:00〜18:00
※30(土)は12:00まで要予約
※10/4(水)定休日

宮田竜司
1976年 東京生まれ
1999年 高内秀剛氏に師事
2006年 益子町にて独立築窯
2012年〜2014年 国展入選 
2015年 栃木県芸術祭奨励賞受賞
2016年 国展入選・国画会会友
2017年 国展入選
2019年 国展工芸部奨励賞受賞

宮田竜司さんの工房へ②

2023.09.24

宮田さんは陶器と磁器

飴釉、灰釉、掛け分け、染付や絵付けなど。

多種多様なうつわを作られる作家さんです。

幅広い作品を作られる中、一貫しているのはキリッと凛々しいライン。

型打ちで成形した後に輪郭が際立ちシャープな印象に見えるように

一つひとつ丁寧に削り出して形を整えているのです。

「影が美しく見えるようにラインに気をつけて作っています」と宮田さん。

削り出された鎬文に光が当ると、陰影が生まれうつわの立体感をより一層感じます。

独立する際 自分の作りたいもの、好きなものに改めて立ち返った時に

思い浮かんだのが、陶芸を始めるきっかけとなった中国・宋代の陶磁器 宋磁だったそう。

宋代(960-1279)今から1000年以上も前のやきものが

今の時代にも美しいと評価し続けられる事。非常に感慨深いです。

美しさの要素は時代と共に変わっていく。

そんな中で変わらずに国や時代を超えて人々を魅了し続けるもの。

端正さと緊張感、気品。

洗練された美しさを持つ宮田さんのうつわは宋磁とどこか通ずるものを感じますね。


新作の色絵の作品は、くっきりした輪郭線で勢いのある植物が魅力です。

「日本画のような線の美しい絵が好きなのです。キリッとした線が引けるように心がけています」

ご自身が美しいと思うものを見つめ続けながら、日々陶芸と向き合う宮田さん。

例年2人展や企画展などをお願いしておりましたが、個展は今回が初めてです。

これまでよりも様々な種類の作品をお楽しみいただけると思います。

どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

宮田竜司 個展

2023.9.30()〜10.8()

Open 11:00〜18:00

※30(土)は12:00まで要予約

※10/4(水)定休日

宮田竜司

1976年 東京生まれ

1999年 高内秀剛氏に師事

2006年 益子町にて独立築窯

2012年〜2014年 国展入選 

2015年 栃木県芸術祭奨励賞受賞

2016年 国展入選・国画会会友

2017年 国展入選

2019年 国展工芸部奨励賞受賞

宮田竜司さんの工房へ①

2023.09.22

太陽の日差しが眩しい8月の終わり。

栃木県益子町にある宮田竜司さんの工房へお邪魔しました。

青々と生い茂る緑の木々の奥に宮田さんの工房はあります。

気持ち良さそうに葉を伸ばす立派な木々。

2006年に独立してご自身の窯を作った際に植えたものなのだそう。

明るい日差しが入る轆轤場の窓から

風にそよぐ緑色の葉が見えてとても素敵なお仕事場でした。

工房を見学させてもらう前にお話しを伺おうと

リビングへお邪魔すると本棚にやきもの関連の本がズラリ。

端から順に全部読みたいと思う魅力的な本ばかり!

その中から宮田さんが陶芸の道に進むきっかけとなったという本を見せていただきました。

中国・宋代の陶磁器 宋磁 

シンプルかつ研ぎ澄まされたフォルムが美しく、中国陶磁の歴史のみならず

世界的にみても最も完成度の高い陶磁器を生み出した時代とも言われています。

この本をきっかけに陶芸の道へ進む事を決めたという、宮田さんの感性。

それは陶芸好きだったお父様の影響も大きいそうです。

ご実家には人間国宝の原清さんの作品をはじめ様々なやきものがあり

幼い頃からやきものが身近にあったという宮田さん。

お話しを伺っていると陶芸家という職業も自然と選択されたような印象を受けました。


益子の製陶所で勤務した後、高内秀剛先生に7年間師事。

「新しい事にも挑戦し続ける探究心が強い先生だったので失敗する事も時々あり、そこから学ばせてもらうことも多かったです」と宮田さん。60cmを超える、かなり大きな作品もあったそう。

「土の力強さと豪快さの中に繊細な美しさがある先生の作品が好きで、だからこそ独立した時には真逆の作品を作るようになりました。」

第2回につづく…

次回は宮田さんのキリッとした美しいラインについてなどを

お届けします。

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宮田竜司 個展

2023.9.30()〜10.8()

Open 11:00〜18:00

※30(土)は12:00まで要予約

※10/4(水)定休日

宮田竜司
1976年 東京生まれ
1999年 高内秀剛氏に師事
2006年 益子町にて独立築窯
2012年 国展入選
2013年 国展入選
2014年 国展入選 
2015年 栃木県芸術祭奨励賞受賞
2016年 国展入選・国画会会友
2017年 国展入選
2019年 国展工芸部奨励賞受賞