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お宅訪問Yさま【捨てる必要のないもの選び】

2022.05.27

インテリアの仕事からうつわやになって丸8年。

性格的に前の方が良かったと

思うことは全くないのですが

(過ぎた事は振り返らない潔さ大事 笑)

そんな私でも

一つだけ、前は良かったなと思う事があるのです。

 

それは色々なお客様のお宅訪問ができたこと。

家具、絨毯のお届けやコーディネートなどで

お邪魔する機会が多かったのです。

お宅訪問、楽しいですよね。

 

インテリアってその人の生きてきた証や

価値観を少し覗ける感じがして。

おしゃれな家がいいとか、こだわった家具がいいとか

そういうことではなくて

ものを選ぶ基準にその人らしさが出る。

 

色々な生き方があって色々な選び方がある。

みなさんのこだわりの暮らしに触れる機会は

とっても楽しかったのです。

 

そんな訳で久々にお宅訪問。

どんな風にうつわが馴染んでいるのか。

覗かせていただきましたよ。

 

記念すべきお宅訪問

第一回目は

自分の心が動かされたものを丁寧に吟味しながら集め

心地よく暮らしているYさんのお宅です。

SONY DSC

 明るい光が差し込む大きな窓と木の温もり。

開放的でスッキリとした空間に並んでいる家具や道具の

一つひとつがどれをとってもうっとりする美しい佇まい。

素材、かたち、質感などじっくり吟味して選ばれ

大切に愛着を持って使っていらっしゃる様子が見て取れます。

その空間の中に打田翠さんのうつわも溶け込んで

気持ち良さそうに並んでいました。

 SONY DSC

 

「使い勝手が良くて、飽きがこないものが好きです。

打田さんの作品はツルッとした質感と

どこから見ても美しいかたちが気に入っています。

道具も洋服も何でもそうなのですが、物を捨てられない性格なのです。

小さい頃から物を捨てるという感覚があまりなかったかもしれません。」

このスッキリとした空間からは思いも寄らない言葉。

色々お話を伺う中で、Yさんは昔から

捨てる必要のない物選びをされているのだと気が付きました。SONY DSC

ダイニングの照明は

大橋保隆さんに特注で作っていただいた

鎚起銅器のランプシェードです。

デザインからサイズ感まで

全てYさんのご依頼通りに制作しました。

大きさも雰囲気もこの空間にピッタリ。

 

物心ついた頃から、長く使うことを前提に

身の回りのものを丁寧に選び

自分の欲しいもの、

必要なものを具体的にイメージすることができるYさん。

「欲しいと思ったものが見つからない時は

見つかるまで我慢しますね。

探していたものが見つかると即決で買ってしまうので

この椅子を買った時、友人たちはびっくりしていました。」

SONY DSCお気に入りの北欧ビンテージチェア。

 

ソファの脇には、さりげなくお手入れ用のブラシが置かれていました。
(そしてこのブラシがまた素敵でした!写真撮れば良かった〜)

 

シンプルだけど作りの良い物。

経年変化を楽しめるもの。

自分が心地よいと思えるものを

妥協せずに丁寧に選び大切に手入れしながら使う。

ここにある道具はみんな幸せですね。 SONY DSC

「でもうつわはつい衝動買いしてしまいますよね〜。

たくさんありすぎて収納スペースがないのに欲しくなっちゃう」

最後はそんな風に言っていただきました。

 SONY DSC

楽しいお宅訪問。

Yさんありがとうございました。

 

 第二回目も近日公開予定です。